一部の内容に問題が見つかりました。可能な限り内容を回復しますか?ブックの発行元が信頼できる場合は、[はい]をクリックしてください。
Excelを起動すると下図のようなエラーが発生する現象について説明します。
[はい]を押すと下図のような画面が表示されます。
- 一部の内容に問題が見つかりました。可能な限り内容を回復しますか?ブックの発行元が信頼できる場合は、[はい]をクリックしてください。
- Office C2R版 の ロールバック方法
- Office MSI版 のロールバック方法
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Excel 2016 の多くの方は、下記の2行をコマンドプロンプトで実行することで解決します。
※ 自己責任で実行してください。
cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.12624.20382
原因を理解して慎重に解決したい方は、下記の手順に従ってユーザーの環境に合わせて実行してください。
Office の更新によるトラブルです
この現象は、Office の更新により発生しているトラブルです。
したがって、Office を更新前の状態にロールバックすることで解決します。
では、ロールバックする方法について説明します。
Office をロールバックする方法は、Office の種類によって異なります。
Office が、C2R版 か MSI版 かを識別する
使っている Office が、C2R版かMSI版かを識別するには、Word か Excel の[アカウント]ページを開いてください。
[Office 更新プログラム]があれば、C2R版です。
下図のように[Office 更新プログラム]がない場合は、MSI版です。
Office C2R版 の ロールバック方法
Office のバージョン情報を調べてください。
Excel を例にして説明します。
[Excel のバージョン情報]をクリックしてください。
この場合、[16.0.12624.20422]が、あなたのバージョン番号です。
あなたのバージョン番号がわかったら、前月のバージョン番号が 何番 かを調べてください。
調べるには、Office のバージョンによって異なりますので、下記の Office の更新履歴のリンクを参考にしてください。
Office 2016 C2R および Office 2019 の更新履歴
このページの Excel 2016 C2R版の例では、前月(2020年3月)のバージョン番号は[16.0.12624.20382]ということになります。毎月のアップデートによりエラーが発生することが多いので、1か月前ぐらいにロールバックすることをお薦めします。
コマンドプロンプトでロールバックする
ロールバックするには、「コマンドプロンプト」で実行します。
[スタートメニュー]-[Windows システムツール]から「コマンドプロンプト」を実行してください。
下図のような画面が開きます。
下記のコマンドをコピーして貼り付けて、[Enter]を押します。
cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
画面が、下図のように変わります。
次に、下記のコマンドを貼り付けます。バージョン番号は、ロールバックするバージョン番号に置き換えて実行してください。
officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.12624.20382
プログラムのダウンロードが始まります。
終了するまで、しばらく時間がかかります。
終了すると、下記の画面が表示されますので、お待ちください。
終了したら、パソコンを再起動して、お使いください。
自動更新を停止する
Office が、自動更新の設定になっていると、再度更新が実行され、同様の現象が再発する可能性があります。
[更新オプション]で Office の自動更新を停止しておいてください。
1ヶ月ほどしてから、再度、自動更新にすることをお薦めします。
Office MSI版 のロールバック方法
MSI版では、コントロールパネルの[プログラムと機能]で、更新プログラムを アンインストールすることで、ロールバックすることができます。
Office 製品 を識別してください。
Excel を例にして説明します。
[Excel のバージョン情報]をクリックしてください。
今月の更新プログラムを確認します。
毎月の更新プログラムから、Excelに関連する更新プログラムをアンインストールします。
Google で[Office 2020年4月更新プログラム]などと検索して、最新の更新プログラムをチェックしてください。
Microsoft Office の2020年4月の更新プログラム
お使いの Office 製品に該当する更新プログラムの番号を調べてください。
Excel 2016 の場合は、Excel と Office の更新プログラム番号を控えてください。
上の例では、
KB4484273
KB4484106
KB4484248
KB4484101
KB4484287
KB4484258
KB4484214
KB3128012 が、該当します。
プログラムをアンインストールする。
コントロールパネルを開いて[プログラム]をクリックしまます。
[プログラムと機能]をクリックします。
[インストールされた更新プログラムを表示]をクリックします。
先ほど調べた更新プログラム番号を見つけて[アンインストール]してください。
[インストール日]や[名前]順に並べ替えると、見つけやすくなります。
アンインストールしたら、パソコンを再起動して、お使いください。
Windows Update を 一時停止する
今回の現象は、Windows Update により発生しています。
このままの状態では、自動更新により再発する可能性があります。
そのため、Windows Update を一時停止することをお薦めします。
[設定]を開いて[更新とセキュリティ]を押します。
[更新を7日間一時停止]をクリックします。
このような現象は、月次アップデートによる場合が多いので、 1ヶ月間ほど停止することをお薦めします。
[詳細オプション]を押してください。
[一時停止期間]を1ヶ月後ぐらいに設定してください。