パソコン トラブルサポート

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NASバックアップ用HDDの選び方(NAS HDD おすすめ!)

パソコンのデータが、消えたら大変なことになります。

そのためには、バックアップが必要です。

 

ここでは、会社に複数台のパソコンがある場合の、バックアップについて説明します。

 

▼注意すること

  1. データは、自分のパソコンに保存しては、いけません!
  2. 共有するハードディスクは、PCにUSB接続しては、いけません!
  3. 1台のハードディスクだけに保存しては、いけません!
  4. バックアップ作業は自動でないと、いけません!

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データは、自分のパソコンに保存しては、ダメ!

あたりまえのことですが、絶対に壊れないパソコンは、ありません。 

 

会社でデータを共有して作業をするのであれば、自分のパソコンにデータを保存するのするのではなく、必ず共有のハードディスクにデータを保存しましょう。

 

ハードディスクを購入するときは、次の点に注意してください。

 

USB接続の外付けハードディスクは、ダメ!

もし、あなたがバックアップ用のハードディスクを買いに行って、店員の方からUSB接続の 外付けハードディスクを薦められたら、このページを見てもらってください。

 

USB接続のハードディスクが、ダメなのは次の理由です。

ハードディスクをパソコンに接続して使うため、パソコンがスリープモードになったり、電源が切れているときは、他の人がハードディスクの共有フォルダを使えないからです。

 

会社でデータを共有するためのハードディスクとしては、適していません。

 

会社でデータを共有する場合は、NAS(ネットワーク・アクセス・ストレージ)を使いましょう。

 

NASは、LANケーブルで接続するハードディスクです。ネットワーク内であれば、どのパソコンからも接続することができますので、パソコンのトラブルに影響なく使用することができます。

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NASは、RAID対応でないとダメ!

RAIDとは、複数のドライブにデータを分散して保存し、ドライブに障害が起きてもデータの再生を可能にする仕組みのことです。

 

RAIDの種類は、RAID 1 ~ RAID 50 まで  ありますが 数字が大きいほど、より安全性が高いと理解してください。(RAID 0 は、障害時を再生する機能はありません。)

 

NASの製品一覧に下図のような分類を掲載している場合があります。

RAIDのタイプ別(データの安全性)に分類して掲載しています。

▼バッファロー製品の場合

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▼IOデータ製品の場合

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1ドライブのNASでは、RAIDの機能はありません。

2ドライブ以上のNASには、RAIDの機能はありますが、RAIDは 1 ~ 50 までユーザーがRAIDの種類を選択設定して使用します。

 

例えば、最大容量が2TB(1000GB)の2ドライブ型NASをRAID 0 に設定して使用すると2TBの領域が確保されますが、RAID機能は設定されていません。

 

RAID 1 に設定すると、使用できる領域は 1TBと少なくなります。しかし、ドライブに障害が起きてもデータを再生することができます。

 

購入した時(工場出荷時)の状態は、製品によって異なりますが、多くの製品は工場出荷時には RAID 0 になっていますので、ユーザーが RAIDの設定おこなわないといけませんので、注意が必要です。

 

1台のハードディスクだけに保存しては、ダメ!

 RAID 設定した NAS には、データの再生機能がありますので一発でデータが消失する可能性は低くなりますが、絶対に NAS が故障しないわけではありません。

 

NAS が故障した時は、会社の業務に支障が出ることが考えられます。

 

RAID 設定した NAS が故障した時は、データは保全されますが NAS を修理する期間データを見ることができません。そのような障害を防ぐために、NAS にもう一台の NAS を接続して、同じNASデータを2つ作成しておくことをお薦めします。

 

同じNASを自動的にもう1つ作成すには、どうすればいいか?

NASには、自動的に同じNASを作成するプログラムが準備されています。

スケジュールバックアップ、レプリケーションなどがその機能です。

 

【機能】

  • 毎日、指定した時間に自動的にバックアップを作成
  • 変更があった ファイルのみをバックアップする(差分バックアップ)
  • ファイルを削除した時は、バックアップ用のNASのファイルは削除しない

 

スケジュールバックアップの設定方法

BUFFALO(バッファロー)のスケジュールバックアップの設定方法は、下記のリンクを参照してください。

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buffalo.jp

 

IOデータ機器のレプリケーション設定は、下記のマニュアルを参考にしてください。

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レプリケーション設定マニュアル

 

さらなる障害対策は専門家に依頼する

さらに、火事や水害などの災害に備えて、バックアップ先を遠隔地に作成する方法や、障害発生時に自動的にバックアップ用のNASに切り替えてシステムを継続運用する設定なども可能です。

 

このような設定になると専門的な知識が必要になりますので、中小企業が自社で独自に行うのは困難かと思います。 

 

おすすめのNAS

  • BUFFALO(バッハァロー)
  • RAID 1の設定で容量は、1TB
  • スケジュールバックアップ対応