パソコン トラブルサポート

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MS Access スピード改善策のポイント(1)

LAN の スピードを改善する

ネットワークのスピードが遅い原因は、ケーブルやHUBが1000BATSE-T(ギガビット)に対応していないからではないですか?

 

古いケーブルや、古いHUBを使っているとLANの通信速度が、100bps(100BASE-T)になっています。今は、1000M(1G)bps~10000M(10G)bps が標準です。

 

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LANケーブルの規格をカテゴリで表示している場合は、カテゴリ5e以上の規格が、1000Mbps対応です。

 

HUBとケーブルを交換  

まずは、HUBとケーブルを1000BASE-t(ギガビット)対応に交換することです。 

 

ローカルネットワーク測定は、コマンドプロンプトで 

測定は、コマンドプロンプトで、下記のコマンドを実行します。

 

ping -l 60000 xxx.xxx.xxx.xxx(ネットワーク内の機器のIPアドレス) 

※ オプション:-l(エル)

 

測定するときの単位で、bps と Bps(B/s)の違いに注意してください。

 

bps は、bit per second で1秒間の転送ビット数です。

Bps(B/s) は、Byte per second で1秒間の転送バイト数です。(1Byte = 8bit)

 

つまり、8倍違います。混在しないようにしてください。

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1000BASE-Tだと、2ms 
100BASE-Tだと、11ms

 前後の、スピードが出ます。

 

pingで、ネットワークスピードを計測する仕組みは、下記のページを参考にしてください。

pingでネットワークの速度を調査する:Tech TIPS - @IT

 

pingコマンド オプション

オプション    値    オプションの説明
-t    なし     中断されるまで指定したホストに対してpingを実行し続ける。中断するためには「Ctrl+C」を押す。
-a    なし     pingの宛先に指定したIPアドレスである場合、DNSから逆引きしてホスト名を表示。
-n    数     送信するICMPエコー要求の数。デフォルトの数は 「4」 回。
-l    サイズ     ICMPパケットのデータ部のサイズ。デフォルトのサイズは「32」バイト。
-f    なし     IPパケットの分割(フラグメント)を禁止する。デフォルトはフラグメントを許可。
-i    TTL     IPパケットのTTLを指定した値に変更する。デフォルトのTTLは「128」。
-v    TOS     IPパケットのTOSを指定した値に変更。
-r    なし     IPパケットのオプション部に経由したルータのアドレスを記録。
-s    なし     IPパケットのオプション部に経由したルータのアドレスと時間を記録。
-j    host-list     経由すべきルータのアドレスを最大9個まで指定できる。指定されていないルータも経由できる。
-k    host-list     経由すべきルータのアドレスを最大9個まで指定できる。指定されていないルータは経由しない。
-w    ミリ秒     pingのタイムアウトの時間を指定する。デフォルトは「4000」ミリ秒。つまり4秒。

 

Access データベース を 社内で共有 

データベースは、SQL Database を利用することが多いですが、社内で管理するには、専門知識が必要です。

 

Access データベースであれば、簡単に管理することができます。

しかし、複数人で共有した場合のスピードは、SQL Database の方が高速です。

 

1000BASET-Tのネットワークにすれば、5~10人程度の共有であれば、実用レベルのスピードが出ると思います。

 

NASの性能も影響しますので、速度の速いNASをお薦めします。
(※ 処理スピートを改善するには、SSD NAS を推奨いたします。)

 

Access データベースを共有して運用するコストは、Windows Server と運用コストを比較すると、格段に安価に運用できると思います。

 

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